韓国のシリアルキラー 8人の衝撃的事件とその闇

シリアルキラー
韓国はK-ポップやドラマで世界を魅了する一方、過去に起きた連続殺人事件が社会に深い影を落としました。
華城連続殺人事件やソウル20人連続殺人事件は、映画『殺人の追憶』や『チェイサー』、Netflixの『レインコートキラー』を通じて世界に知られ、韓国の犯罪史を象徴します。
本記事では、韓国のシリアルキラー8人を詳細に紹介し、事件の背景、犯行の特異性、社会への影響を多角的に解説していきます。

 

1. イ・チュンジェ(Lee Choon-jae)

活動期間: 1986~1994年
被害者数: 15人(華城連続殺人事件で10人、その他5人)
雨の夜、赤いレインコートをまとい、京畿道華城市の静かな農村を恐怖に陥れた人物です。
華城連続殺人事件は、8歳の少女から71歳の女性までを標的とした強姦・殺人事件で、被害者は自身の衣類で縛られ、命を奪われました。
33年間未解決だったこの事件は、2019年にDNA鑑定でイ・チュンジェが真犯人と判明し、14件の殺害と30件以上の強姦を自白しました。
映画『殺人の追憶』のモデルとなりました。
尚、本事件は冤罪で20年もの間服役していた被害者がいることも闇深いです。
背景:貧困層出身で、軍務経験(戦車操縦士)が犯行の計画性を高めたと考えられます。

 

2. ユ・ヨンチョル(Yoo Young-chul)

活動期間: 2003~2004年
被害者数: 20人
ソウルの高級住宅街や歓楽街を恐怖で染めた「憎悪の殺人者」です。
富裕層の高齢者や性風俗従事者をハンマーで襲い、遺体を解体・焼却しました。
一部臓器を食べたとおぞましい自白し、韓国社会に衝撃を与えました。
金持ちとふしだらな女を罰する」と語り、監視カメラの映像が逮捕の鍵に。
映画『チェイサー』やNetflixの『レインコートキラー』のモデルとして、韓国犯罪史に悪名を残しました。
背景: 貧困と離婚が社会への憎悪を煽り、14回の前科が孤立を深めました。

 

3. チョン・ナムギュ(Jeong Nam-gyu)

活動期間: 2004~2006年
被害者数: 14人(負傷19人)
ソウル南部の路地裏で、子供から高齢者までを無差別に襲った血に異常な執着を見せたシリアルキラー。
ナイフやハンマーで14人の命を奪い、血の匂いを「心地よい」と感じ、1000人殺害を夢見たと言います。
アメリカのドラマ『CSI』に影響を受け、自身の犯罪記事を収集する異常性が注目されました。
2009年に獄中で自ら命を絶ち、動機の全貌は謎のままです。
ソウルの夜に恐怖を植え付け、市民の日常を変えました。
背景: 幼少期の性的虐待と父親の暴力が殺人衝動を形成し、社会からの疎外がそれを増幅しました。

 

4. カン・ホスン(Kang Ho-sun)

  • 活動期間: 2005~2008年
  • 被害者数: 10人
バス停やカラオケバーで女性を車で連れ去り、韓国の郊外に恐怖を広めました。
妻、義母、知人女性8人を強姦・絞殺し、遺体を焼却しました。
被害者を「ゲームの駒」と呼び、逮捕後も反省の姿勢を見せませんでした。
韓国のテッド・バンディ」と恐れられ、死刑判決を受けましたが、韓国では1997年以降死刑執行が停止されています。
背景: 貧困と家庭の不和が背景にあり、支配欲が犯行を駆り立てました。

 

キム・デドゥ(Kim Dae-doo)

  • 活動期間:1975年
  • 被害者数:17人
55日間の狂気で韓国を震撼させました。
高齢者、女性、幼児を含む17人を無差別に襲い、強姦や放火も繰り返し、「社会が私を拒んだ」と。
逮捕時、幼児の泣き声への苛立ちを殺害理由に挙げ、国民に深い衝撃を与えました。
1975年に死刑執行され、韓国初のシリアルキラーとして歴史に記録されています。
背景:前科者への社会の冷遇と貧困で憎悪を増したようです。

 

6. 金宣子(Kim Sun-ja)

  • 活動期間: 1986~1988年
  • 被害者数: 5人
韓国初の女性シリアルキラー。
コーヒーやスープなどに青酸カリを混ぜ込み、債権者、父親、妹ら5人を殺害。
金銭目的の冷酷な計画性と、「金があれば全て解決」との言葉に社会が凍り付きます
1997年に死刑執行され、女性犯罪者の心理に光を当てました。
背景: 借金と家族の軋轢が動機となり、女性としての社会的圧力も影響したと考えられます。

 

7. チョン・ドゥヨン(Jeong Du-yeong)

  • 活動期間: 1999~2000年
  • 被害者数: 9人
釜山で富裕層の高齢者を標的にした連続殺人犯。
ナイフやロープで9人を殺害し、金品を奪いました。
遺体を放置する冷酷さが特徴で、2001年に死刑判決を受けました。
背景:貧困と格差への憎悪が動機で、都市化の副作用と考えられます。

 

8. コ・ジェボン(Go Jae-bong)

  • 活動期間: 1963年
  • 被害者数: 6人
軍の同僚とその家族を殺害した連続殺人犯。
ナイフで同僚、子供3人、労働者2人を刺殺し、財産を奪い放火を試みました。
1963年に逮捕され、翌年に死刑が執行されました。
背景: 軍務中のストレスと経済的困窮が動機で、同僚への嫉妬が背景にあります。

 

 

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