ニューオーリンズの斧男やマディソンなど 未解決シリアルキラー4つ

シリアルキラー
シリアルキラーの足跡が霧に消えるとき、恐怖は不滅です。
前回に引き続き、犯人の顔も動機も記録さえも曖昧な未解決事件を4つ集めました。
では読み進めていきましょう。

 

 

5.ニューオーリンズの斧男(Axeman of New Orleans)

1918年のニューオーリンズの蒸した夜にイタリア系雑貨商ジョセフ(45歳)と妻キャサリンが寝室で倒れているのを発見されます。

 

頭は斧で割られ、血が壁を染める悪夢
「アックススマン」の3番目と4番目の犠牲者になります。
1918~1919年の1年の間に6人以上ものイタリア系住民が自宅で襲撃され続けました。

 

犯人は窓をこじ開け、寝顔に斧を振り下ろし命を奪っていきます。
1919年、犯人と思わしき男が新聞に手紙を送り、「ジャズを流せば助かる」と挑発します。
3月のある夜、街はジャズに埋まったが、翌朝、別の遺体が見つかってしまいました。
犯人は20代の白人男性と推測されたが、血痕と斧以外の手がかりは出ませんでした。

 

当時のニューオーリンズはマフィアと人種対立で燃え、警察は斧男に人員を割く余裕がないのも影響してか、事件は迷宮入り
1919年10月犯行がピタリと止まり、記録は血のついた刃とジャズの音だけになってしまいました。

 

6. リスボン・リッパー(1992~1993年、ポルトガル)

1992年、ポルトガルの首都であるリスボンの港町アルファマの路地で27歳の娼婦だったマリアがバラバラ死体で発見されました。
心臓と肝臓は持ち去られたのか消失しており、遺体はゴミ箱に詰められていたショッキングな事件。
後に「リスボン・リッパー」と呼ばれるシリアルキラー初の犠牲者です。

 

1992~1993年の1年間の間にリスボンで3人の娼婦が同じ手口で殺されました。
犯人はナイフの達人とされ、ナイフで臓器を抜き取り、ナイフで遺体を細かく解体していたようです。
警察は「外科医の知識」と推測しましたが、血痕とナイフの破片以外の手がかりは見つからず。

 

1993年に2番目となる被害者アナ(22歳)の遺体近くで、血まみれの手袋が見つかってますがDNAは誰とも一致せず。
臓器売買の類かと予想されましたが結局警察は「外国人の犯行」と投げ出してしまいました。
犯行は1年で止まり、犯人の存在すら「幻」と囁かれる始末となってしまいました。

7.アトランタ・リッパー(1911~1912年、アメリカ)

リッパー続きになりますが、こちらは1911~1912年にアメリカで起こった連続殺人事件です。

僅か1年足らずの間に少なくとも15人以上の若い女性が、喉を深く切り裂かれ惨殺されました。

被害者は全員が20代で貧困層の黒人女性

 

当時のアトランタではまだまだ人種差別が根強く、黒人女性の死は軽視された時代。

警察は複数人の男を逮捕しましたが、証拠がないため全員釈放されました。

犯行は突然止まり100年以上経った今でも未解決事件のままです。

 

8. マディソン連続殺人事件(1968~1984年、アメリカ)

1968年、ウィスコンシン州マディソン。
大学近くの森で、クリスティーン(18歳)の遺体が見つかります。
絞殺され、腐敗が進んでいました。
マディソン連続殺人事件の最初の犠牲者とされています。

 

1968~1984年、若い女性がキャンパス周辺で殺された複数の未解決事件が発生。
地元では3人の女性が赤いスカーフで縛られて殺されたと伝わりますが、詳細は曖昧です。
近辺では他にも未解決殺人事件が発生してるため同一の犯行なのか、赤いスカーフが使われたのは別なのかそれさえもわかっていません。
捜査は迷い1984年を最後に犯行は止まりました。

 

地方の殺人者たち

2つの記事に分けて紹介してきた8つの未解決事件は貧困や偏見の影に埋もれました。

犯人の顔も動機も歴史の断片に溶け、警察の混乱と社会の冷淡さは、被害者の叫びを掻き消しました。

こういった凶悪事件を起こした張本人は今もどこかに潜み続けているのでしょうか。

 

 

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